■寿司と天ぷら
「ニホンにきて、スシ、テンプラ、ゲイシャ、フジヤマ、み~んな食べたね」というジョークがありましたが、そのくらい「寿司」と「天ぷら」は日本代表の伝統料理と呼べるものでしょう。
■寿司
いわゆる我々が知っている「にぎり寿司」がポピュラーになったのは意外なことに江戸の終わりくらいで、さらに「生のまま」で握るのがメインになるのは冷蔵技術が確立された明治後期と、思ったよりは新しい文化です。
もちろん、これは「江戸前寿司」であって、純粋な「寿司」の歴史となると、もっと以前からあるのですけど。
さて、我々が寿司から連想すると言えば、何か一見さんお断りだったり、メニューに「時価」と書かれていて下手に注文できないというイメージがありますが(私だけ?)、江戸時代の寿司はというと、屋台で売ってたりして、江戸っ子にも評判だったというんですから、かなりの庶民の味方だったようです。
それが今じゃ高嶺の花に……一度でいいから、「回らない寿司屋」に行って、「大将、お任せで!」と言いたいものです。
さて、話戻して寿司ですが、その人気は世界でも絶大であり、海外で「日本の寿司」をうたった店に入ったら、従業員、店主ともに一切日本人が関係しておらず、出てくるものもかなり奇抜な実験料理だったという話も多く聞くくらい、「日本の寿司」というブランド力は強いようです。
ただ、味覚というのは文化によって常識が変わるものですから、中には現地の好みに合わせて「カリフォルニア巻き」のようなアレンジを加えたものも人気があるとか。
ただ、これには「それは寿司じゃない!」という意見もあるようで、難しい問題もあるのかもしれません。
元々は、寿司関連の言葉から派生した単語も多いですね。
「トロ」はそのまま使われますし、「ねた」は芸人がよくテレビでも普通に使ってますね。
色々と調べてみると面白いですよ。
そうそう、よく居酒屋でお客が「おあいそしてー」と聞くことがある「おあいそ」ですが、本来はお店側が使う言葉で、お客が使う言葉ではないそうですよ。
その場合は、「お勘定」というのが正しいそうで、色々と深いものですね。
■天ぷら
意外なことに、天ぷらのご先祖様は戦国時代に宣教師が伝えたものだったとか。
でも、それは「サクサクの衣」ではなく、また、主に魚を油で揚げた料理だったそうで、いわゆる天ぷらとなると、やはり日本で生まれ育ったもののようです。
基本的に肉を使わず、野菜をメインに使うことから、「日本食 = ヘルシー」の代表ともいえる料理かもしれません。
今でも、庶民の家庭でもポピュラーな存在の天ぷらですが、江戸時代でも、屋台で売ってるほど手軽なファーストフードだったようです。
そういうわけで、江戸っ子は小腹が空いたら、屋台で天ぷらを食べたり、寿司を食べたり……言葉だけを聞いているとものすごくうらやましく感じますね。