■日本の伝統芸術のご紹介
日本を代表とする伝統芸術と言えば、大胆な構図と色使いの浮世絵ですね。
他にも、色々とあるのですが、今回は浮世絵をご紹介します。
■浮世絵
絵画という表現技法は、どの国でも発展した文化のひとつです。
日本もその例に漏れず、浮世絵という文化が発展しました。
ただ、他の国のそれとは違い、浮世絵は「大衆の文化」でした。
金持ちが買ったり、遠くから眺めたりするものではなく、庶民が手にとって鑑賞する文化だったのです。
それは、時代をうつす新聞であり、カレンダーであり、写真がない時代の「アイドルのブロマイド」でもありました。
そして、それを可能にしたのが木版画による大量生産技術です。
浮世絵も「1人の天才が育んだ文化」ではなく、「みんなが育て上げた文化」だったのです。
決して、資源が豊富だったわけではないその時代で驚くべき豊富な色合いも特徴の一つでしょう。
それは工夫と発明の歴史だったに違いありません。
浮世絵には色々な種類があり、さらに、数多くの流派が存在しています。
時代としても長く続き、明治新聞の一面を飾るのは写真ではなく、錦絵でした。
また、時代を反映しての残酷な無残絵が流行することもあり、まさしく、浮世絵というのは時代の表現者であったのでしょう。
やがて、その浮世絵も写真技術の発達により、活躍の場を追われていきます。
そして、現在、浮世絵というものは、静かな美術館で手も触れられない距離から眺めるものになってしまったのです。
■浮世絵は死んだのか?
さて、浮世絵の特徴といえば、写実的技法よりも、影を描かず、大胆な構図やデフォルメなどが上げられます。
リアルよりも表現としてのデフォルメを尊重したり、大胆な構図……というと、漫画やアニメを彷彿させますね。ありえないくらい目が大きかったり、髪の毛が緑色だったり。
こうしてみると、日本のアニメが世界的にも優良なコンテンツとして認められている日本文化ということも頷けます。
浮世絵の魂は、形は変わってしまいましたが、ちゃんと日本人に受け継がれているのかもしれませんね。
もちろん、日本のアニメも立派な日本文化のひとつです。
芸術かどうかは判断が分かれるところでしょうが、数百年後、あなたのお気に入りの漫画のキャラクターがルーブル美術館に飾られているかもしれませんよ。