■ 歌舞伎
日本の芸能文化といえば、極端な摺り足と独特の身体の構え、そして円運動からなる独特な舞の能も有名ですが、今回は歌舞伎についてご紹介します。
説明不要の日本を代表する芸能のひとつですね。
重要無形文化財にも指定されており、その演劇は日本独特なものになっています。
昔は、突飛な立ち振る舞いや服装を「カブキ」といって、そういうことをする人のことを「カブキ者」と呼んでいたそうで、当時としては斬新でアクションが派手なこの演劇の名前にしたのにも頷けますね。
ところが、初期の歌舞伎は「風紀を乱す」理由で政府から禁止されていたものもあったというと驚かれるでしょうか。
というのも、本当に初期の歌舞伎では、遊女が流行の歌にあわせて踊るという内容も派生した中には多かったそうで、売春目的やストリップショーのようなセクシャルなものもたくさんあったそうです。
今では歌舞伎というと、男性が男性も女性も演じていますが、その理由はこういうことだったんでしょうね。
また、少年俳優が演じる若衆歌舞伎には、過激なアクロバティックを披露するものもあったようで、そういう意味でも禁止されたのかもしれません。
もちろん、こちらもそれだけの理由ではありませんが、まぁ、時代によって常識も変わるということで。
さらには、終戦のときには GHQ からあわや規制されるところだったというから、なかなかにこの芸能、波乱の人生だったようです。
歌舞伎の内容は、史実や、物語、事件などを題材にしていて、ドラマや映画、ある意味、ニュース番組の意味もあったようで、テレビがない時代ですから、どれだけ大衆に受け入れられた娯楽だったかわかるようです。
ちなみに、現在一番人気は『勧進帳』。初級編としていかがですか?
■歌舞伎から生まれた言葉
「黒子」や「黒幕」、「差金」は「蝶や鳥などを表現するときに使う長い棒のこと」で、「幕切れ」「大詰め」「大団円」も歌舞伎用語です。
中でも、「二枚目」「三枚目」は、現代でもまったくその通りの意味で使われているのには最初驚きました。
そして、有名どころの「十八番」。もっとも得意な芸や技のことをいいますが、もともとは有名な歌舞伎役者がまとめた演目18種類を「歌舞伎十八番」と呼んでいたのが元とか。
でも、これには歌舞伎以外の諸説もあるようですね。
興味がでたら、調べてみるのも面白そうですね。